Web サイトを簡単に多言語化! Google ウェブサイト翻訳ツール vs Bing 翻訳ウィジェット

Web サイトに翻訳機能を付けられるツール

binggoogle

Web サイトにコードを貼り付けるだけで多言語化できる Google ウェブサイト翻訳ツールBing 翻訳 ウィジェット を比較してみました。

翻訳ツールによる多言語化のメリット・デメリット

はじめにウィジェットによる考えらえるメリット・デメリット。仕組みとしては既にある Web ページにツールを配置して、スクリプトにより自動翻訳の結果に差し替えるというものです。

メリット

  • HTML を少し変えるだけで設置が簡単、労力が少ない
  • 簡単に多数の言語に対応できる

デメリット

  • 自動翻訳の質が悪い
  • 訪問者の期待も低い
  • Web ページごと翻訳できるサービス(Google 翻訳Bing 翻訳)でアクセスされた場合、自動翻訳結果の修正が反映されない
  • Web 検索できない

というところでしょうか。

Google vs Bing 機能比較概要

投稿時点での比較です。

Google Bing
対応言語(2014/5/14 更新) 81 45
翻訳する言語の限定 ×
UI プルダウンリスト + ツールバー ボタン + フローティングウィンドウ
料金 無料 無料
翻訳結果の修正
翻訳速度
API の提供 ×
翻訳しない箇所の指定
自動翻訳の質
  • 翻訳速度は、日本語から英語で試した結果の体感
  • 翻訳の質は、特にわからないので比較でふれていません。日本語から英語は Google の方がいいかな? というぐらい。

対応言語、翻訳する言語の限定

Google の方が多いですね。また、Google は翻訳する言語の限定ができます(英語と中国語に翻訳しかできないといったウィジェットを作れる)。

UI、デザイン

設置したときのデザインや動作などについて。

Google

基本、プルダウンリストを設定するタイプ。

google-translator

下記の3種類を選べますが、現時点では「インライン」以外は正しく動作していない感じ。もしくは適用される条件があるのかも。

  • インライン: プルダウンリスト形式で設置したい場所にコードを記述する。「Google 翻訳」の表示(プルダウンリストリストの下または右)と表示なしが選択できる
  • タブ: ページの 右下・左下・右上・左上 にプルダウンリストが表示されるタイプ
  • 自動: 訪問者のブラウザーのデフォルト言語がページの言語と異なる場合に、翻訳バナーを表示するタイプ

翻訳するとページ上部にツールバーが表示されます。

google-translator-toolbar

Bing

Bing の場合は、翻訳ボタンを設定します。ボタンをクリックするとフローティングウィンドウが表示され言語選択などができます。

bing-translator

↓クリックすると出現(はじめから表示も可能)

bing-translator-widget

Bing の方も調べている間に更新があったようで、カスタマイズパラメーターはなくなった模様。濃色・淡色系のサイトに合せて色のみ選択できます。

  • 色: 濃色・淡色

料金

どちらも無料のようです。また月の使用制限もない模様。

Google

今のところ無料。Google Translate API は有料ですが、翻訳ツールは無料で提供とのこと。

“we continue to offer the Google Website Translator gadget without charge. ”

Translate API FAQ – Google Translate API — Google Developers

Bing

今のところ無料と思われます。翻訳結果を修正できるコミュニティ翻訳機能を使う場合、Windows Azure Marketplace で Microsoft Translator(有料プランあり)のサブスクリプションと関連付けが必要ですが、無料プランがあります。

また、ウィジェット利用による無料プランの文字数制限はないようです。試したところ、Microsoft Translator API を直接利用すると月の翻訳可能な文字数が減っていきますが、ウィジェット経由では変化しませんでした。

翻訳結果の修正

Google、Bing とも翻訳結果の修正ができ、質の高いコンテンツにすることができます。

管理者が修正するだけでなく、訪問者がより良い翻訳の提案も簡単にできるようになっています。複数人を翻訳者として指定して、グループで翻訳作業もできます。

きちんと管理者を設定した場合のみ、管理者によって改善案をページに反映できます。そうでない場合も訪問者は改善案を投稿できますが、単に Google/Bing の自動翻訳の改善の参考データに使われるだけだと思います。

Google

google-translator-collaboration

比較したときの機能差異をピックアップすると…

  • 修正は、センテンスのテキストすべてを修正だけでなく、より細かいワードの組み合わせの修正も可能(修正候補が表示される)
  • 修正は、管理者(編集者)が許可すると自動翻訳に反映される
  • Web サイトの管理は、ウェブサイト翻訳ツールで行う
  • 管理者は、用語の登録ができる(専門用語などを登録すると自動翻訳に反映される)

Bing

bing-translator-collaboration

比較したときの機能差異をピックアップすると…

  • 訪問者は、改善案の投稿だけでなく、他の訪問者の改善案も閲覧でき、投票や不適切な内容として拒否ができる
  • Web サイトの管理は、ウィジェットからサインインし、フロートウィンドウ内で行う(ウィジェットを設定したページで修正候補などの管理を行う)
  • 翻訳修正機能を無効にできる

Bing では、コミュニティ翻訳機能と呼んでいます。詳細は、Using Collaborative Translations Framework (CTF) through the Widget

翻訳速度

Web ページをスクリプトにより逐次翻訳するため、どうしてもページの元の言語から翻訳言語へ変わる瞬間が見えます。日本語から英語は体感として Google の方が早かったです。また試した結果では Bing は、通信等に失敗しているのか翻訳されない箇所が出る場合もありました。

API の提供

ここでの API は、元になる翻訳 API ではなくウィジェットに関する API です。

Google

なし

Bing

Web Widget Customization API というウィジェットの API が用意されている。独自の翻訳ボタンを作ることも可能。翻訳の開始や、進行度の取得なども可能。ただし、フローティングウィンドウのカスタマイズはできません。

翻訳しない箇所の指定

どちらも、コードなど翻訳しない箇所の指定ができます。

Google

  • class=”notranslate” を指定した div 要素内などは翻訳対象外となる
  • また、ウェブサイト翻訳ツール管理サイトで、ページ内に複数のコンテンツが含まれているかの選択が用意されている

Bing

  • translate=”no” または class=”notranslate” を指定した div 要素内などは翻訳対象外となる

その他

Google

  • Google アナリティクスと連携可能(アナリティクス ウェブ プロパティ ID の指定ができる)

Bing

  • 元の Translator API を活用した場合は 2,000,000文字/月 まで無料なので、コードを書けば無料の範囲内でもいろいろカスタマイズなども可能

おわりに

といった感じでしょうか。間違いなどがあればお知らせください。翻訳結果の修正を使うと簡単にクオリティを上げていくことができるので活用したいですね。この機能自体は、Bing の方が提供が早かったと思うけど、今となってはどちらも同等な印象です。